第七十四回連載資料

ブラウン管とブラウン

  

社長の代わりに糸井重里さんが訊く「スーパーマリオ25周年」

http://www.nintendo.co.jp/n10/interview/mario25th/vol1/index.html
  
宮本茂さんと糸井重里さんの対談において以下のやりとりがあります。

(大型テレビの画面に映る『スーパーマリオブラザーズ』を見ながら)
こんなにくっきり映ると、ちょっと恥ずかしいですね。
  
糸井 あ、そうですか。どういうところが?
  
宮本 昔のブラウン管だと、もっとにじむというか、
こんなにくっきりは映らなかったですからね。
それでなんとかごまかせてたところが
こんなにくっきり映ると、わりと(笑)。
  
糸井 たとえば、うしろの山の線を
もっとちゃんと描いておけばよかった、みたいなこと?
  
宮本 いや、線とかは、当時の技術の限界なので
そういう意味では恥ずかしくないんですけど。
  
糸井 つくったときにちゃんとあきらめたところは、恥ずかしくない。
  
宮本 そう(笑)。
  
糸井 それはわかる気がするなぁ。
でも、どう直すのかというと、難しいんですよね。
ぼくもね、自分が昔つくった本とか読むとね、
やっぱり恥ずかしいんですよ。

たらしこみの一例
酒井抱一筆「夏秋草図屏風」(紙本銀地着色 各164.5×181.8 江戸時代・19世紀 東京国立博物館

http://www.emuseum.jp/detail/100321/002/004?x=12792&y=10767&s=7