第七十五回連載資料

「ヴィデオを待ちながら 映像、60年代から今日へ」
http://www.momat.go.jp/Honkan/waiting_for_video/index.html

  

《キャンドルテレビ》1980年
ナムジュン・パイク

旧式のブラウン管型テレビ受像機の中身がくりぬかれ,そこにたたずむ点灯されたろうそくがポエティックな印象を醸し出す作品.マスメディアを体現する装置として1950年代以降世界中の人々や空間を照らしてきたテレビが,ここでは空となり,おだやかなろうそくの光がテレビのフレームの影を空間へと投げかけている.たえず情報を発信するテレビから,空気とともにゆらめく光を放つテレビへ.それは人々を禅問答のような機知や瞑想的な気分へと遊ばせていく.空の四角い箱からろうそくが光を発するこの装置はまた,カメラ・オブスクーラのラディカルな逆転形ともなっている.原美術館収蔵作品.

source: http://www.ntticc.or.jp/Archive/2008/Light_InSight/Works/candletv_j.html

  

当時のブラウン管を利用したテレビのCM