第九回連載資料
京都国立博物館について <3>
『京都国立博物館百年史』の149頁より 内部図面(数字は無視してください)
前面とあるのが、正面玄関です。
図面は凸の形をしていて、凸のまんなかにあるのが中央室です。ちなみにこの図面では凸の一番上(東)が「一」となっているのは、明治40年にはここが入口になっているからだと思います。というのは、この頃の正面入口は天皇など皇族専用の入口となってしまっているからです。江戸時代
、寺院において武家専用の入口を設けることをおもわせるものがあります。
内部には九体阿弥陀と四天王像のうち持国天と増長天がいました。多聞天は京都国立博物館、広目天は東京国立博物館に委託されています。
内部は撮影禁止なのですが、ホームページ(正確にはお寺の近所のお店のホームページですが)に写真があります。
「阿弥陀如来像九体(国宝)藤原時代」とある写真が、九体阿弥陀堂の内部写真です。
http://homepage2.nifty.com/ashibinomise/joururizi.htmもっと大きな写真は以下。
http://blogs.yahoo.co.jp/masuisk/34940504.html
公式サイト
http://www7b.biglobe.ne.jp/~kosho/index.html胎蔵曼荼羅図については、『時代陳列目録』(明治36年)の8頁にある神護寺所蔵の両界曼荼羅図がそれなのでしょうか。
大師堂 桃山時代の再建
本堂 江戸初期の再建後、昭和9年に再々建わたしが訪問したのは2007年9月2日ですが、すでに赤くなりかけていました。
観楓図屏風 狩野秀頼筆
当時からすでに紅葉の名所であったことが知れる。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B07&processId=02&colid=A10470この絵については、この本がおすすめです。
絵は語る (8) 高雄観楓図屏風-狩野秀頼筆 記憶のかたち-
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