第十四回連載資料

ナムコの「パックマン」はあまりの人気ゆえに様々な派生が生まれました。たとえばパックマンが女の子になったり、不正にコピーした基板(いまでいう、ゲームのカセットみたいなものです)も出回りました。以下は本家。

パックマンの背景はニューヨークのような、「ネオンだと思った」と宮本茂さんは言っています。
たしかに、バーが青白く光るさまはそのようですが、実際はそんなつもりで作ったわけではないとのことです。
  
いまさら言うことではありませんが、マリオがはじめて登場するのは、「ドンキーコング」です。
鉄骨構造を崩すことでドンキーコングを倒すように、工事現場のような空間というのがユニークですね。

  

パックマンのゲーム学入門

パックマンのゲーム学入門

この本にふたりの対談が収録されています。

コッロミーナとクレイジー・クライマーについて
  
コッロミーナ『セクシュアリティと空間』

Sexuality & Space (Princeton Papers on Architecture)

Sexuality & Space (Princeton Papers on Architecture)

この本には突如として以下の写真が引用されます。

  
クレイジー・クライマー

このふたつは、ビルを登るという征服欲という面ではリンクしているように思います。クレイジー・クライマーは窓が開閉していますけど、高層ビルで窓を開閉しようとすると大変なことになります。つまり、ありえない建築であるわけです。
  
ピンボールとクロード・パランについて

斜めにのびる建築―クロード・パランの建築原理

斜めにのびる建築―クロード・パランの建築原理

クロード・パランは斜めに空間を構築していくことをこの本で説きますが、ぼくはこの考え方をピンボールになぞらえて読んでいました。
  
ピンボールというと、銀玉を打つゲームです。その軌跡、フィギュア、建造物などのデザインについて今後書いていこうとおもいます。
ピンボールのはしりであったバガテルというのはゴルフ、ビリヤードとのリンクも彷彿させるものですね。
http://www.tradgames.org.uk/games/Bagatelle.htm
  
バリーフーについて。
これは僕は似たようなものでしかやったことがありませんが、パチンコにも近いかと思います。
http://spyhunter007.com/the_history_of_pinball.htm

  
ピンボールゲームで有名な作品はいろいろありますが、たとえばこの作品。
「The Road of the rings」(1999)です。

source:http://www.ipdb.org/showpic.pl?id=4858&picno=15009&zoom=1

source:http://www.sternpinball.com/Lord-of-the-Rings2.shtml
高:192cm× 幅:69cm×奥行:140cm 118kg
  
ご存知の方も多いでしょう、「指輪物語」として本と映画でヒットしたファンタジーです。
この台は映画をもとにしており、実写版が台にプリントされており、「The Road of the rings」のイメージが台の中身のみならず外側のデザインを含めた箱全体に凝縮されているのがおもしろいところだと思います。悪の塔もちゃんと台の奥に再現されており(もちろん動きます)、なかなか要所に凝ったつくりがされています。この台は仲間がいて、玉を操作することで仲間にしていくことができます。また、「ナズグルからの逃走」などのイベントも玉を打って目標をを通ったり当てることで、得点が入るという仕組みになっています。ただ、玉を打つだけではないのです。