第十九回連載資料
「スペースレース」(1973.7)
フライヤー(チラシ)と筐体
ゲーム画面
これはアタリ社からライセンスを受けたバリー=ミッドウェイ社「アステロイド」は以下になり、筐体の雰囲気が違います。筐体の側面に飛び立つロケットがデザインされ、ゲームの含意がみられます。
1950年代終わりからミサイル/ロケットの研究が盛んに行われたことを思い出しておきたいところです。下の連続写真はミサイルを立てて真上に発射させている様子です。
「ガッチャ」(1973.10)
フライヤー
ゲーム画面
色使いや人物の配置をみて、わたしは「オースティン・パワーズ」を連想したのです。内容はドクター・イーブルという悪党をおいかけるというもので、「ガッチャ」なわけです。
オースティン・パワーズ USA VERSION/DTS EDITION [DVD]
(どうでもいいことですが、エリザベス・ハーレーのポースがツボなのですが)
「スペース・ウォー」で考えられたコントロール・ボックスです。
「シャイニング」(1980)
この映画でかつてのイギリス、フランスの庭園にあった、木々でつくられた迷路が登場します。迷路を見下ろす視点がみられます。シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン [DVD]
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メイキング
アメリカの気象衛星 タイロス1号(1960.4.1)
ソーラー・パネルを上面に、カメラを下に向け、地表と相対する構造になっていることに注目してください。
タイロス1号が最初に送信してきた地表の像です。わたしはこのイメージは重要だと考えています。鮮明か不鮮明が重要ではなく、現在の地表の様子がわかるという時間性が重要なのです。そこにテレビの特質があります。
タイロス1号がとらえたサイクロンの像です。このようにサイクロンよりはるかに小さいわたしたちは地表の様子を把握できるのです。そして、見下ろすという行為をテレビ画面をとおしてわたしたちはヴィデオ・ゲーム以前に経験しているといえます。