第二十八回連載資料

今回は前回の「可視/不可視」に引き続き、「隠れる」ことをとりあげました。

最初に引用した槇文彦の文章については、以下から引用しました。


  
新建築2008年5月別冊
『IN PROGRESS ── 槇文彦・最新海外プロジェクト』
http://www.japan-architect.co.jp/japanese/5info/fr_maki.html

とりあげられているジェイ・アプルトンについてなかなかよい頁がないのですが、以下でランドスケープの諸要素について簡潔に説明されています。
http://www.arts.ualberta.ca/~dmiall/travel/prospect.htm
  

風景の経験―景観の美について

風景の経験―景観の美について

  

特別学級におけるマジックミラーについて
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/child/news/080512.html
このニュースでは、親が見学する目的があると説明されています。

「マジックミラーです」。担当の女性教諭(44)が、ミラーの裏の「観察室」に通してくれた。子どもを送り迎えする保護者たちが、授業の様子を見学できるようにとの工夫である。

  
大学での実習にも活用されているのですね。
http://www.phoenix.ac.jp/faculty/health_science/st_setsubi.html

訓練室をマジックミラー越しに観察でき、リアルタイムで患者さんや子供の動きや音声を観察することができます。高い臨床能力を身につけるために、実習では、観察室から患者さんやお子さんの様子を詳細に記録し、分析する経験を積み重ねていきます。

パノプティコンは哲学や視覚文化論でよく引き合いにされる言葉なので、知っておいて損はありません。もともとといえば、ジェレミーベンサムが大勢の人々を一括に管理する施設として考え出し、刑務所や製造工場などに採用されたものです。そして、この言葉が流布した理由として、ミシェル・フーコーというフランスの哲学者がベンサムを引用して『監獄の誕生―監視と処罰』で述べたのが大きいと思います。

パノプティコンの平面図と立面図

以下のサイトでは実現されたときの写真があります。
http://historyofeconomics.wordpress.com/2008/11/22/eipe-2008-police-brain/
http://jamblichus.wordpress.com/2009/04/19/paranoia-in-the-panopticon/

パノプティコンについてさらに知りたいとき、この本を外すことはできないでしょう。

監獄の誕生 ― 監視と処罰

監獄の誕生 ― 監視と処罰

今回は1977年の『ブートヒル』、1975年の『ガンファイト』をとりあげました。いずれもミッドウェイ社からです。

『ブートヒル』は背景画がゲーム画面と一体化していることがおもしろいところです。

  
『ガンファイト』と比べるとゲームのコンセプトは同じでありながら、背景が黒いためにまったく印象が違うと思いませんか。

  
おまけのセガ『ガンファイト』(1970)です。

これはエレメカです。銃がコントローラーになり、左右に動かすとガンマンも一緒に動きます。ですから、プレイヤーが体を左右に動かしたときの視線とガンマンの左右に動く身体が自然とマッチするようになります。
関連する動画を2つご紹介します。プレイヤーの動きに注目してみてください。


画像については以下がおすすめですのでごらんください。
http://marvin3m.com/arcade/gunfigh.htm